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2017.08.08更新

こんにちは、店長のイカリです。

7月末のお休みありがとうございました。

今回の件お休みで、どうしても行きたかったのが、奈良。

なぜ奈良かと言うと、どうしてもお逢いしたかった仏像がありまして。。

1つ目は、
東大寺の三月堂におられる
不空羂索観音 (国宝)
天平時代 7世紀終わりから8世紀
高さ3.62


2つ目は、
唐招提寺におられる
千手観音立像 (国宝)
(本当に千本の手をもった千手観音は、ここと、大阪の藤井寺、そして、京都の寿寶寿しかなく、三大名作と言われています。)
奈良時代 8世紀
高さ 5.36

そして、3つ目
、、
仏像好きの方なら1度はお逢いしてみたいと思う方も多いはずの

五劫院
五劫思惟阿弥陀如来坐像(重文)
鎌倉時代 13世紀
1.06

アフロヘアのように、螺髪が積み重なった髪の毛が特徴の阿弥陀如来坐像です。
螺髪(らほつ)とは、仏像の髪の毛が丸まった状態の名称だそうです。

五劫思惟阿弥陀如来は衆生を救わんと、五劫もの長い時間、ただひたすら思惟をこらし修行をつまれた結果(一説によると五劫とは時の流れで、二十一億六千万と言われているそうです)
髪の毛が渦高く積み上がり、螺髪が巨大化してこの様な頭になられたとの事。

どうしても一目お会いしたいと思い、道に迷いながら、東大寺から1時間くらいかけて、やっと到着しました、五劫院。

そこは、民家に囲まれた小さめのお寺さんでした。

到着してお寺の中に入ってみたのですが、誰も観光客どころかお寺の方もおられません。。

ん??

訳も分からず、玄関らしき所に行ったら、お寺の方がおられたので、

「五劫思惟阿弥陀如来坐像さんにお会いしたくてまいりました」

とお伝えしたら、

「特別公開は、8月1日からなのです、、、」

との事。

当日は、7月28日。

全く知りませんでした。。

行けば見れるものだと思い込んでいました。

「そうでしたか、、、失礼しました」

と帰ろうとした時、お寺の奥様と思しき方が、

「本当はやってないのですが、良かったら少しだけ」

と、表が閉まっているにもかかわらず、特別にご本尊がある所まで案内して下さいました。。

「本当にありがとうございます。」

中に入りしばらく歩くと、
五劫思惟阿弥陀如来坐像
がそこにおられました。

写真でしか見たことのない五劫思惟阿弥陀如来坐像ですが、本当に穏やかな顔と、優しい雰囲気で、とてもとても感動しました。

そして、汗だくで、キャリーバックを引いてきた、どこの馬の骨かわからない男を、お寺の大切な場所に快く案内してくださったお寺の奥様、本当にありがとうございました。
そのお気持ち、一生忘れません。

後で調べて分かったのですが、
実はこの五劫院の五劫思惟阿弥陀如来坐像は、年に1回、10月5日に、特別公開される、本当にお目にかかれない秘仏なのだそうです>_<
何も調べず、本当に申し訳ありませんでした。

今年は8月1日〜12日まで特別に公開されているそうです。

奈良は本当に歴史のある、素晴らしい所です。
奈良にお詳しい方、ぜひいろいろお話聞かせてください!

イカリ


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投稿者: MAKE'S omotesando

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